アメリカで実施されている金融政策

アメリカ中央銀行制度の中核機関として存在するFRB

日本の日本銀行・イギリスのイングランド銀行など、主要各国における中央銀行は単独機関となっています。

ところが、広大な国土と強い独立性を持つ各州を擁するアメリカの場合、中央銀行の役割は、単独機関ではなく複数組織が分担しています。
アメリカ独特の中央銀行制度を、連邦準備制度(FRS/Federal Reserve System)といいます。

FRSは、以下の組織によって構成されています。

○連邦準備制度理事会(FRB/Federal Resarve Board)
└政策決定機関

○連邦公開市場委員会(FOMC/Federal Open Market Committee)

○連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)
└業務執行機関

連邦準備銀行は、アメリカ国内の各地に、中軸であるニューヨーク連銀を含む12行が設置されています。
役割は、アメリカドル紙幣発行・民間銀行の監督などです。

FRBは、議長・副議長を含む理事7名で構成されています。
これらの理事は、いずれも上院が承認したうえで、大統領が指名します。

FOMCは、FRBの全理事・ニューヨーク連銀総裁・持ち回りで選出された別地域連銀総裁4名の計12名で構成されています。
通常、FOMCの開催は年8回であり、金融政策手段のメインである公開市場操作の方針を、各メンバーの投票によって決定します。

2015年現在、FRB議長はジャネット・イエレン氏が指名されています。
FRB議長はFOMC議長も兼任しており、金融政策を決定するうえで多大な影響力を持っています。
わかりやすくいうと、FRSの日銀総裁に匹敵する位置付けです。

FF金利を操作する事で景気・物価を調整している

アメリカの主な金融政策は、公開市場を操作する事によるFF金利の誘導です。

連邦準備制度に加盟している民間銀行が、各地域の連邦準備銀行に対する預金の過不足分について、一時的な貸し借りを行う事があります。
この預金を準備預金(フェデラル・ファンド)、それに伴う金利をFF金利といいます。

FRBは、FF金利の誘導目標を変更して、国内の通貨流通量を調節しています。
これにより、景気や物価も調節されます。
具体的な方法としては、ニューヨーク連銀がFOMCの決定方針に沿って、所有している国債などを金融機関と取引し、短期金融市場に流通する資金の量を調節します。
これで、FF金利を誘導するのです。

この方法は、日銀が実施している金融政策と同じシステムです。

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