外貨預金のシステムと利用上の注意点

金利水準が日本よりも高い点に魅カがある

ドルやユーロなどの外国通貨で預金したり、外国通貨による債券を購入するなど、外国通貨を利用した金融商品への投資を外貨投資といいます。

過去には、日本円から外貨への両替えや外国への預金などには制限が設けられていました。
ところが、その制限が1990年代に緩和された事がきっかけとなり、外貨投資は個人間でも少しずつ利用されるようになりました。
今回は、外貨投資の代表的な商品である外貨預金を例に挙げて、基本的な外貨投資利用の考え方について解説します。

外貨預金の基本的なシステムは、預金の単位が外国の通貨である事のほかは日本円による預金と同じです。
国内銀行で取り扱われているほか、特定の外国銀行日本支店でも取り扱われています。
なお、外貨預金は預金保険制度の対象外である事に注意しなければいけません。

外貨預金が支持を集めたのは、日本円による預金と比較すると全体的な金利水準が高く設定されている事が大きな理由です。
外貨預金は、該当の通貨を発行している国の金利水準に合わせた金利となっています。

日本国内では、日銀による金融政策の影響で長期にわたる低金利状態が続いていました。
そのため、外貨預金に設定されている高い金利は魅力的なものでした。
日本国内では定期預金でも1%未満の金利ですが、2008年11月時点でのオーストラリアドルやニュージーランドドルの外貨預金の金利は3~4%となっています。

しかし、これからも先述のような高い金利が継続するという保証はありません。
世界的な金融不安が発生した2008年以降、主要各国の中央銀行が次々に金利引き下げを行っています。
いずれ、金利の格差は小さくなる可能性もあります。

預金であるにも関わらず元本割れの恐れがある

さらなる注意点が為替リスクです。
為替の相場が変動する事により、日本円で換算した際の預金残高が増加するどころか減少してしまう恐れもあります。

為替の相場が1ドル=100円となっている時、年率3%で100万円分……つまり10000ドル分の外貨預金をしたと仮定します。
利息を加えた10300ドルを、1年後に受け取る事ができるはずです。
ところが、受け取り時の為替相場が1ドル=90円となっていた場合、日本円に換算すると計算上では10300ドル×90円=927000円に下がってしまいます。
実際には、ここへ為替手数料が加算されます。
為替の相場が金利を超える割合で円高になってしまうと、せっかくの預金が元本割れになってしまうのです。

もちろん、円安になれば為替差益という利益を得る事が可能です。
しかし、今後の為替相場を予測する事は、株価と同様の難しさです。
そういった意味で、為替差益を目標とした外貨預金の利用は、株式投資のようなハイリスク・ハイリターンとなります。

銀行はどのようにして儲けているのか

普通であれば、外貨預金をはじめ外貨を利用した金融商品を運用すると為替手数料が発生します。

銀行と企業・個人の間における外貨取引を行う際に基準となるレートを仲値(なかね)といいます。
新聞・ニュース番組などで報道されている為替相場は、これを差しています。
銀行がわたしたちに外貨を売却する際の相場となるのがTTS(対顧客電信売相場)です。
反対に、銀行がわたしたちから外貨を買い戻す際の相場となるのがTTB(対顧客電信買相場)です。

銀行・金融商品によって違いがありますが、仲値が1ドル=100円のドル預金と仮定した場合、一般的に銀行はTTSに基づいて売却額を1ドル=101円・TTBに基づいて買戻額を1ドル=99円とします。
銀行が受け取る手数料は仲値とTTSもしくはTTBとの差額となり、これが為替手数料に該当します。

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